WENさんのblog

Twitterでは伝えきれないことを書きます。閲覧は自己責任でお願いします。

2019-01-01から1年間の記事一覧

限界

朝の出勤 日が登って間もない外気はまだ冷たく まだ開ききらない目を擦りながら地下鉄に乗り 揺られ 乗り換え また揺られること20分 駅を降りて 待ち受けるは上り坂 もはや登山ともいえる出勤路を、今日も走る 体力作りとか いろいろ理由は付けれるけど まぁ…

故郷と祖父と俺

久々の連休で 久々の里帰り 小さなタバコ屋で葉巻を2本買ってから祖父の墓参り 久々に会う『亡くなった祖父』 最近は夢にも出なくなったよな 『当たり前よ、お前さん、いつまでもこっちに残る死人がいるかってんだ』 嗅ぎなれたウィスキーの匂いをさせながら…

7年前は見えていた星も 街の灯りで見えなくなった 10年前はあったはずの繋がりも 夜の闇に消えていった 眠れない夜が増えた 足取りが重くなった 夜の闇が支えを奪っていく そして俺は独りになる そんなことはわかってる 隣に立ってくれた人も 一緒に戦ってく…

暑さと気だるさが起こしに来た 重い頭を上げ感じる 今年も夏が来た リンは夏が好きだった 夏祭り、かき氷、花火、風鈴、蚊取り線香の匂い、夏の大三角、そして誕生日・・・ あいつが好きなものは、全部この季節にある 夏になる度に、今年は織姫と彦星は会え…

葉巻

朝に1本 昼休憩に1本 仕事終わりに1本 当たり前のように吸っているこの葉巻 タバコが合わなくなったからとか 酒に合うからとか 理由はいくらでも付けられるけど 原点は、亡くなった祖父 彼が吸っていたのを覚えていた 祖父はいつも言っていた 「本当にかっこ…

10年前へ

『待ってた』 そして『待たせてごめん』 10年前の俺に、君に 10年越しの答えを出すよ リンは、もういない 知らなくてもいいような、悪意のある言葉で、死を選んでしまった お前は、後悔すると思う 守れなかったと 支えられなかったと 喪った痛みは、幻肢痛の…

10年後に

わかりますか? 14歳の俺です 変わりはないですか? そもそも、生きているかわかりませんね やりたいこと、見つかりました? 俺は今、やりたいことがわかりません リンと一緒に歩いて あの子の夢を叶える それはとりあえずやりたいこと、ですが リンは言うん…

夢の話

最近、一人の男の夢を見る 罪を背負い、夢を追い、その果てに総てを知った男の話 何日もその道を見せられ、それが何なのかを知ったある日、その男と夢で対面した 血のシミが着いたシャツ それは返り血のようで、服の内側から着いたシミのようにも見えた 黒い…

とりあえず思ったことを綴る

辛いことだから、やめていいんじゃないか と、何度も繰り返し言われたことがある 辛く、苦しく、難しく、悲しい そんな生き方をしている 生き方に殺されそうな時もあった 泣いた夜は数知れない だからこそ立ち止まる 楽になれるなら、と でも考える だれもが…

真ん中にある想い

何の為に生きるのか 誰しも考えたことはあるだろう 約束された未来を投げ捨て 自らが望む道を歩きだし 大切な人を亡くし 掴むはずだった手を見失い 大学は中退 堅苦しい背広に腕を通し まだ眠りの中にある街を見て思う 決して望んだ未来ではない 思い通りに…

10年目

リンが亡くなって10年になった 10年経ってもリンのことを忘れたことは無かった 話したいこと、いっぱいある でも、それはまだ先の話 君に会う時は 君の夢を叶えた時 まだ先に行ける まだ先がある もっと向こうへ 君も笑顔にしたいから

名前のない物語

寒さに目を覚ます ぼーっとする頭を無理やり起こしながら、カーテンを開ける そこは一面銀世界 とても綺麗だったのを覚えている それが、俺にある最初の記憶 あれは4歳の頃だっただろう あの頃は、目に見えるものすべてが輝いて見えた 体が弱かった俺にとっ…

現実と虚構

現実はとても生きにくい ルールやマナー、どうでもいい価値観を勝手に押し付けられる 特別な才能や技術なんて持って生まれてこなかった 社会不適合者と呼ばれ これまで生きた道すら否定される こんな現実は本当に楽しいのか? 生きたいって思えるのか? 俺は…

帰りたい場所

俺にも帰りたい場所がある どうやったって帰れないし、手を伸ばしたって届かない あの頃は、何も考えずに生きていられて ただただ楽しかった 今は、楽しいことが少ない 背負うものが多い あいつらは何してるだろうな あの頃に帰りたいな