10年前へ
『待ってた』
そして『待たせてごめん』
10年前の俺に、君に
10年越しの答えを出すよ
リンは、もういない
知らなくてもいいような、悪意のある言葉で、死を選んでしまった
お前は、後悔すると思う
守れなかったと
支えられなかったと
喪った痛みは、幻肢痛のように残り続けるだろう
でも、いないわけじゃないんだ
見えないけど、確かにそばにいる
一緒に歩いている
ここにいるんだ
やりたいこと?んなもん、決まってんだろ
楽しいと思えることをやればいい
お前の道を進め
そこで笑えれば、きっとあいつも笑ってるさ
あいつの分まで楽しもうぜ?
退屈な人生、見せらんねぇだろ?
かっこいい男にはならなくていい
けど、生き方くらいはかっこよくありたいよな
不安ばかりかもしれないけど、それが人生なんだし
割り切って楽しめよ
明日は前にしか、ないんだからさ