限界
朝の出勤
日が登って間もない外気はまだ冷たく
まだ開ききらない目を擦りながら地下鉄に乗り
揺られ
乗り換え
また揺られること20分
駅を降りて
待ち受けるは上り坂
もはや登山ともいえる出勤路を、今日も走る
体力作りとか
いろいろ理由は付けれるけど
まぁ、それはついでの話
一番の理由は
『限界への挑戦』
俺は『まだやれる』
俺は『まだやっていける』
『まだ先がある』
ただそれを確認したいだけ
ただそれだけのために走っている
ボクシングを教えてくれたあの人は言っていた
『走るのに重りなんて必要ない。したいこと、理想、夢。なりたい自分それこそが最大の重りにできるのが、人間なんだ』
理想、夢、希望
なりたい自分
やりたいことのために、走る
次の『限界』を超えるために