かぞく
血の繋がりだけが家族じゃない
そう思い出し始めたのは、高校1年の終わりくらいから
あの、3.11のときだった
停電して、街から灯りが消えたあの日の夜
空を見た
初めて見た、満天の星空
意外にも星座が大きく感じた
ある日リンが見せてくれた天体図と同じ配置の星
地球の外から見たら、俺達一人一人の姿なんて見えない
同じ点なのだ
血の繋がりがあってもなくても同じ点なのだ
弟と呼んでくれる人がいる
兄としたってくれる人がいて
仲間だと言ってくれた人もいる
こんな俺を好きだと言ってくれた人だっているし
応援してくれる人だっている
そこに血の繋がりなんて関係ない
他人も身内もないだろ?
家族の定義なんてそれそれ違う
俺の家族の定義は、時間を共有して、笑い合える人達