無題
俺は何度か願ったことがある
どうしようもないクズになりたかった
人の死に、何も感じないようなクズだったなら
寝る度に、目が覚めなければいいのにと思うことも
深い夜の闇に溶け込んで
飲まれて
消えたいと
どうせなら、何も気づかずに、途中で人生を諦めたいとも
こんな遠い道を、通らずに済んだのにな
繰り返した日常に折れて
立ち止まって
振り返った時に
失ったものの多さに気付いたあの日
どうしようもない無力さ
夢も生きる目的も無くし
目に見える色すら消えた
勝ち取りたいものもなかった
君のようになると決めたあの日からどれだけの時間が経っただろうか
長い道を歩いてきた
たった24年しか生きてないが
充分すぎるほどに悩み、失った
これ以上いろんなものを失いながら生きるなんて考えられないけど
これからも、前に進んでいこうと思う