変化なし
人間は万能ではなく
全てを救うことなんてできない
無力さを感じる度
全て壊したくなる
こんな気持ちになるから
誰も救わないと決めていたはずなのに
誰よりも押し込めた声を聞いて
黒い壁に黒いスプレーで書かれた『助けて』の文字を
二つ返事で受け入れてしまう
頼られないことを知っている
呼ばれないことを知っている
報われないことを知っている
救い切れないことも知っている
何も出来ないってわかっている
でも
それが『何もしなくていい理由にはならない』ことを俺は知ってしまっているから
無駄と知っていても身体は動く
心はぶれない
人は簡単に変われないことを
誰よりも理解しているから
あとは踏み出すだ