WENさんのblog

Twitterでは伝えきれないことを書きます。閲覧は自己責任でお願いします。

最後の夢、最後の旅

 

多くの悲鳴を聞いた

声にならない悲鳴

誰かの心が閉じ込めた

それでも微かに漏れ出たその声を聴いていた

 

誰の心にもあるその悲鳴

聴いて、感じて、理解して

そして手を差し伸べて笑顔にすることが、リンと約束した夢だった

でも、誰も守れなかった

救えなかった

手は届かなかった

だって、誰もが『抱えながらも救いを必要としていなかった』から

そして俺には『そんな力はなかった』から

 

本当は気付いていた

初めに、リンの心の悲鳴を聴きながらも、救えなかった時点で、俺には誰も救えないことを

どれだけ誰かを想って、誰かを救いたいと願っても

一番最初に、一番大きな失敗をしたその経験が

どう足掻いてもどうにもならないという結論を出してしまう

 

次第に、聴くことすら諦めてしまった

聴いていても、自分の力のなさだけを痛感する

また諦めだ

もういい加減、諦めるのも疲れてきた

だから、最後の夢を、見ようと思う

 

いろんな人に感謝を伝えたい

直接会って、ありがとうって言いたい

支えてくれて

話をしてくれて

生きていてくれてありがとうって

今まで世話になった人達に直接会って言いたい

 

これが、最後の夢

叶えたら、もう終わりにしようと思う

諦めばかりだった俺の道

人の心からこぼれた微かで確かな言葉を聴いて生きた日々

いろんなものに立ち向かった心と体

もう、この夢を叶えた頃には、限界を迎えているだろう

だから、最後の旅になる

 

悲しむ人もいるだろうが、どうか心配しないで欲しい

この夢は、この旅は、一生をかけて終わらせるもの

だって、『これから世話になる人』もいるから

とりあえず

 

これまでの出会いと、これからの出会いに、感謝を

 

ありがとう