気持ち
いつだか君は俺を好きだという相談を誰かにしたね
俺は、その気持ちに気付かぬ振りをした
そして君も、その気持ちを伝えることは無かった
好きだと言われたら、断れなかったかもしれない
少なからず、俺にも好意はあったから
でも、答えられなかったかもしれない
結局1番は変わりそうにないから
冗談だったのかもしれない
その場のノリとか雰囲気で、そう言ってしまっただけかもしれないし
勘違いかもしれない
だから、何も言わなかった
そして君は、新しい恋を始めようとしている
その恋で幸せになって欲しい
俺と一緒になることは、たぶん最も幸せからは遠いから
君は君の恋をして
俺は俺の道を行く
きっと自分の気持ちが勘違いだったんだろう、と
そっと優しい嘘をつく
自分の中で、1番いらなかった気持ちで、それでもなきゃないで辛い気持ち
大きすぎるくせに浅く、薄いこの気持ち
切り離せれば、よかったのにな